質問コーナー
生きもの展示室の「質問コーナー」にお寄せいただいた
皆様からの生きものについての?をお答えします。
鳥類
鳥類について生きものアドバイザーがお答えします。
カワセミの食べる魚の特徴や生態、その生きものの飼い方、水槽の大きさなどを教えてください。
カワセミは自分と同じくらいの大きさの魚もとらえることがありますね。特徴は「底生ではない(どじょうやウナギなど)」ことくらいで、ほとんどの魚を食べることができると思います。
「その生きもの」=魚であれば、その魚の大きさにあった水槽がいいです。
カワセミサイズだと、60cm以上の大きさの水槽で
小さい魚であれば40cmくらいでも大丈夫。
「その生きもの」=カワセミだとすると、体育館くらいの大きさの水槽があれば飼えるかもしれません。
浅川に冬になるとシラサギがたくさんやって来ますが、気がつくと残り1羽、2羽くらいに減っています。夜になると大きな木に止まって眠っている様子も見ました。毎年浅川にやって来るのを楽しみにしています。いったいどこに移動してしまったのか、そこでどんな暮らしをしているのか気になります。調べてみたのですが、はっきりとわかりません。教えてください。
大きなシラサギの仲間であるダイサギでは、姿がよく似た複数の亜種が生息しており、その一部(亜種オオダイサギ)は冬鳥として日本へ渡ってきます。冬が終わっていなくなったということは、繁殖地である中国の方へ渡っていった可能性があります。
なお、ダイサギは亜種として、オオダイサギ(冬鳥)、チュウダイサギ(夏鳥)の2種類に分けられるそうです。
その他のシラサギの仲間には、チュウサギ、コサギもいるので、非常に紛らわしいですね・・・。
八王子にはキジが何羽くらいいて、キジは何を食べるんですか?実際私の家の近くには4羽くらいいます。
キジは雑食で、昆虫やクモ、植物の種や芽などを食べています。
さて八王子のキジはどのくらいいるのでしょうか
だいたい川の周辺にいくとキジの鳴き声が聞こえますね。きちんと調査した記録があれば確認できるかもしれませんが、”八王子”という範囲での記録が見つけられず、わかりませんでした。
おうちの近くには4羽くらいいるとのことですが、その範囲と川の面積を比べて予測してみてもいいかもしれませんね。
先日、浅川のサギがこの周辺で見えなくなった質問をして回答をいただきました。ありがとうございます。
私は回答の他に、郵便局の横の公園の杉の木の上部を切ってサギの寝床を使用できないようにしたため移動したのかと考えます。それでは移動先は上流なのか下流なのか、考えられるコロニーを知りたいのですが、、、。突然いなくなって結構気にしてる人がいます。
サギは集団でねぐら(コロニー)をつくりますが、あくまでもねぐらですので日中にエサをとっている場所とは離れていることが多いです。朝方にねぐらから飛び立って、餌場へと移動し、また夕方にねぐらへ戻ってくるという生活をしています。
私が知っている範囲では、日野市の多摩動物園が有名でしょうか。その他には、日野市の黒川清流公園にもありました。
以前は立川の根川緑道にもありましたが、こちらは遊歩道に糞が落ちるため、ねぐらの木が強剪定されてしまいました。
大和田橋前後の浅川にシラサギ類が全く見かけません。何が原因ですか。
シラサギが少ない理由については現場を見ていないので分かりませんが、鳥は移動するものなので、一時的にいないだけかもしれません。
他の場所には普通にコサギやダイサギなどいますので、大和田橋の前後にだけいないというなら、水深が浅くて餌をとりにくいからか、餌となる魚が少ないという可能性はあります。
バードウォッチングで、どういうところに気をつけて鳥を探せばいいですか?
バードウォッチングで大事なことは、鳥が気づく前にこちらが見つけることです。
大事なポイントは以下になります。
・季節のおすすめは冬・・・葉っぱがなくて見つけやすい
・水辺・・・視界が広くて見つけやすい
・鳴き声・・・鳴いている方向を探してみよう
・足音をたてない・・・自分の気配はしっかり消そう
これらを気を付けていけば、じっくりバードウォッチングができます。
慣れてきたら、森の中や春、夏のバードウォッチングにも挑戦していきましょう。
鳥の寿命は、何さいで死んでしまいますか。
野鳥の種類によります。
野生のスズメだと約2~3年
(飼育であれば10年以上)
ダチョウは50年と言われています。
11月早朝あったかホールの池に30羽位カモがいました。
(例年多くても10~15羽位だと思います。)
10月にイベントで池の掃除をしてから急に増えた気がするのですが、関係あるのでしょうか?
あと、カモはどういうコミュニケーションをとって、あったかホールの池まで(数を増やして)来たのでしょう?
口コミみたいなものが・・・??
池に来ているカモはカルガモやマガモですが、彼らの食べ物は水草や植物の種、腐植質(植物が分解されたもの)などです。
ですので池をお掃除してキレイにしすぎてしまうと、逆に食べ物が少なくなってしまうこともあります。生き物にとっては、適度に汚れている(人間から見て)方が良いのです。
ただ今回はそこまで掃除をしたわけではないので、別の要因かもしれません。
①カモの大好きなドングリが落ち始めて食べ物が増えた
②冬鳥(渡り鳥)のカモが増えた
→カルガモは年中日本にいるカモですが、マガモは秋から冬にかけてとシベリアなどから日本にやってくる渡り鳥です。またカルガモもこの時期になると、同じ場所に集まってきて数が増えます。
カモたちの移動の季節になったので急に数が増えたのかもしれませんね。
ちなみにカモは夜行性で、夜になると餌を食べに飛び立っていきます。夜の餌場で出会った他のカモたちを引き連れて、昼間の居場所に戻って来ることもあるそうです。
最近は鳥にも言語があるという研究がありますので、案外口コミというのも正しいかもしれませんよ。
日本で一番小さい鳥はなんですか?
日本で一番小さい鳥はキクイタダキと言います。全長は10㎝で体重は5ℊほど。頭に黄色い菊のような冠があることが名前の由来とされています。日本では冬鳥として扱われ、冬場平地や林などで見られます。[創価大学 渡辺]
(コサギ・ダイサギ・アオサギ)シラサギと呼ばれるものは渡り鳥?どこへいきますか?
浅川のカワウも渡り鳥?どこへいきますか?
シラサギは、渡り鳥ではありません。留鳥と呼ばれるもので、基本的にその地域に留まっています。
カルガモについて質問です。
ずっと一か所にいますか?
卵からかえるのはいつ?
ひなは親から離れますか?その後どこに行くの?
渡り鳥ですか?そうならどこにいきますか?
カルガモは国内では基本的に留鳥です。
全国で繁殖していて、本州では留鳥ですが、北海道では夏に渡ってくる鳥となります。北海道でも、「国内の移動」と思われるため、あくまで留鳥です。そういう意味では、季節で若干の移動はあるかと思われます。
産卵はだいたい春~初夏にかけて、だいたい1か月以内くらいに卵は孵化します。
八王子市北野環境学習センター(あったかホール)3F