カイコの原種。5000年前に思いを馳せるのはどう?
- 展示室 生き物
- 2024年12月17日
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生きもの展示室では以前よりカイコを展示してきました。やはりなんといっても桑都八王子ですからね。みんな小学3年生になると授業でもやるから展示している中でも根強い人気を誇ります。
そのカイコの展示ラックに、♂のクワコ(チョウ目カイコガ科)がやってきました。
そうカイコの原種といわれるあのクワコです。約5000年前に人によって品種改良されたカイコの素。その経緯は諸説ありますが、昔すぎて確かめようがなく正確なことはわかりません。でも、いろいろ想像するだけでも楽しいですね。
この個体は寒空の下、桑の木の葉っぱにしがみついていました。カイコは飛べませんが、このガは飛べます。かなりやる気満々で飛ぶ。フォルムはカイコに似てモフモフですが、やはり野生だからかな、色は擬態に適したやや灰色がかったブラウン系。なかなか綺麗でかわいい。
クワコは平均すると年に約2回発生するので、このコは6〜7月あたりのタマゴからかな? この時は葉っぱに生むんだけれど、タマゴで越冬するタマゴは幹に産みつけられる。葉っぱだと散ってしまうのを知っているんですね。すごい。
授業でカイコは見るけれど、クワコはあまり見ないから、実はけっこうレア。これからのライフはそう長くない(成虫で1〜2週間)ので、ぜひ早めに観に来てください。里山ひろばに展示しています。抜け殻だけど繭もあります。
ん? 授業では羽化する前に茹でられてしまうか。。。。季節が来れば展示室では大人のカイコも観られますよん。
